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血液内科

血液病センター部長

衛藤 徹也

化学療法・造血幹細胞移植療法などを駆使し、白血病・リンパ腫・骨髄腫などの血液腫瘍の治癒を目指します。

外来担当医師

午前

飯野 忠史 吉田 周郎 衛藤 徹也 平安山 英穂 栗山 拓郎

概要・特色

浜の町病院血液内科は、病院開院とともに始まった福岡市でも最も伝統ある血液専門科です。1990年より難治性血液疾患の治癒を目指した造血幹細胞移植を開始しました。兄弟間同種骨髄移植、自己末梢血幹細胞移植に始まり、1991年には九州骨髄バンク、1993年には日本骨髄バンクからの非血縁者間骨髄移植、1998年より臍帯血移植、同種末梢血幹細胞移植も開始しました。2016年12月までに累計で同種移植(ドナーからの移植)803例、自家移植(自分の細胞の移植)228例、計1,031例の移植を行い、国内でも有数の経験数を持っています。同種移植は、非血縁ドナー(骨髄バンク、臍帯血バンク)からの移植が主でしたが、HLA半合致血縁ドナーからの移植も増えてきました。また、ミニ移植の導入により、高齢者にも移植が可能になっています。昨今は、新しい免疫抑制剤・あるいは新たな免疫抑制の投与法の開発によるHLA不一致移植の克服へと世の趨勢が進んでおり、臨床試験にも積極的に参加しています。より多くの患者さんに恩恵がもたらされるよう、チーム一丸となり邁進しています。

血液疾患の患者さん・ご家族の方へ

浜の町病院血液内科は、様々な血液疾患が、完治するよう、あるいは、うまくつきあっていけるよう、個々の患者さんに応じて、患者さん・ご家族の立場に立って、スタッフ一丸となり、経験と技術、情報をフルに活用し、チーム医療を推進しています。新病院では無菌病棟+一般血液病棟、合計70床病棟となり、より充実し、快適な治療環境が整いました。「浜の町病院に来てよかった」と言っていただけるように、これからも、一歩一歩前進していきたいと考えています。

対象疾患:血液の病気全般を対象とします

白血球・リンパ球の異常
   急性白血病(骨髄性・リンパ性)
   慢性白血病(骨髄性・リンパ性)
   骨髄異形成症候群
   悪性リンパ腫、成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)
   多発性骨髄腫

    赤血球の異常
   各種貧血、再生不良性貧血、多血症

    血小板・凝固系の異常
   血小板減少性紫斑病、血小板増多症、血友病、播種性血管内凝固症候群

    支持療法
  好中球減少時や免疫抑制状態に対しては、感染の予防および治療、無菌管理
   貧血や血小板減少・出血傾向に対しては、輸血製剤の適正使用と副作用対策

診療内容・実績

現在、6人の血液専門医スタッフ、レジデント2人で、良性から悪性までの血液疾患全般を扱っています。移植に関しては、移植コーディネーターも活躍しています。

外来は血液専門外来を平日毎日開設しています。新患、再来を分けることにより、できるだけ患者さんをお待たせしないように努めています。外来での輸血療法も行えます。外来化学療法室では、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫などの外来化学療法も行っています。

病棟では、難治性血液疾患といわれる白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫の患者さんに対し、治癒を目指した化学療法、造血幹細胞移植を積極的に行っています。当院は、日本骨髄バンクおよび日本さい帯血バンクネットワーク認定施設となっており、年間50−60例の造血幹細胞移植を行っています。高齢者や臓器障害をかかえた患者さんに対しても、移植前の治療を軽くした同種移植(いわゆるミニ移植)を行っています。

2015年の実績ですが、入院で取り扱った症例数は723例でした。外来は、新患が493例、再来が9197例でした。外来・直接入院を合わせた紹介患者数は692例であり、55%が福岡市内より、37%が福岡市以外の県内より、8%が県外からの紹介でした。

2015年の入院患者の主要疾患の内訳は(延べ)、急性骨髄性白血病99例、急性リンパ性白血病20例、骨髄異形成症候群75例、慢性骨髄性白血病13例、慢性リンパ性白血病9例、悪性リンパ腫338例、成人T細胞白血病リンパ腫20例、多発性骨髄腫69例でした。

2016年の造血幹細胞移植例は同種移植が47例、自家移植が4例、計51例でした。同種移植では骨髄バンクからの移植が17例、臍帯血移植が15例、血縁者からの移植が15例と、ほぼ同数です。血縁者間移植では骨髄移植が1例、末梢血幹細胞移植が14例と、ほぼ末梢血幹細胞移植であり、うち8例がHLA半合致移植となっています。このように、HLA一致同胞ドナーが得られない場合、骨髄バンクドナー、臍帯血ドナー、HLA半合致血縁ドナーが、患者さんの病気の状態に合わせて選択されています。

2014年−2016年の3年間の同種移植をまとめると、54例+41例+47例の合計142例となります。年齢16−73歳(中央値55歳)、84例がフル移植で、58例がミニ移植でした。疾患としては、急性骨髄性白血病59例、急性リンパ性白血病14例、骨髄異形成症候群18例、慢性白血病7例、悪性リンパ腫14例、成人T細胞性白血病リンパ腫26例、多発性骨髄腫1例、再生不良性貧血3例でした。2014年−2016年の3年間の自家移植は27例、年齢21−67歳(中央値56歳)で、病気の内訳は悪性リンパ腫が14例、多発性骨髄腫が13例でした。

血液疾患の領域は、グリベック・タシグナ・スプリセル・ボシュリフ・アイクルシグ(慢性骨髄性白血病の治療薬)、リツキサン・ゼヴァリン・トレアキシン・ゾリンザ・アーゼラ・アドセトリス・イブルチニブ・オプジーボ(再発難治性ホジキンリンパ腫の治療薬)、ポテリジオ(ATLの治療薬)、ベルケイド・サレド(サリドマイド)・レブラミド・ポマリスト・ファリーダック・カイプロリス・エムプリシティ・ニンラーロ(多発性骨髄腫の治療薬)、ビダーザ(骨髄異形成症候群の治療薬)など、新薬の開発がめざましく、その進歩には目を見張るものがあります。当院では、いずれの薬剤もできるだけ早く採用し、対応できるように努めています。チーム医療の体制をとり、定期的にカンファレンスを開き(院内、院外)、豊かな経験と最新のエビデンスに基づき常に質の高い医療を目指しております。